僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2

届かぬ気持ち

事件は勃発した!


去年同様、文化祭に向けての練習と言いながら、
今年も、小出家の防音室は、暇人の溜り場となっていた。


光一は、来たり来なかったり。


その日も、徳幸と神戸と三人で、買い出しジャンケンに負けた碧人の帰りを待っていた。


すると、

「また汚してない?」

と、茜が入ってきた。


慌てて、まわりを片付けだす二人を見て、

「ライブ、良かったんだってねぇ!」

と、キーボードの前に立った。


「まあな。」

「聴きたかったなぁ!ねぇ、文化祭、観に行っても良いかな?」

「良いんじゃね。」

「そーしよっと!楽しみ!あれ?だれが弾いてたの?スイッチ入ってる。」

「あー、俺。」

「トク?キーボードに変更?」

「ちげーよ!この間のヤツの練習してたんだよ。」

「あー。」

「何?この間のヤツって?」

神戸が聞くと、
茜はソレを弾きはじめた。

「あ、そうだ!そのコードって、指どこ?」


徳幸が近寄り、軽く教わっていると、
そこへ、
食料を手に、碧人が帰ってきた。


そして、

「何してんの?おまえ」

と、茜に言った。

< 162 / 202 >

この作品をシェア

pagetop