僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
恋愛の凡人
文化祭は大成功で幕を閉じた。
碧人達の名前は知られてなくても、
軽音部の顔として、かなりの存在感をアピールすることができた。
中でも、ボーカルの碧人は、
後夜祭で女の子に集られている。
いつもの調子で、上手く適当に相手する碧人に比べ、
不器用なうえにシャイな徳幸は、
なんとか誤魔化して、逃げるのに必死だった。
「モテるのも大変だね!」
波多野がからかうと、
ホッとした表情で歩み寄る徳幸。
「これ、いつまで居なきゃいけないの?」
「帰っても良いんだけど、ファンが悲しむよ〜!」
「いいよ、そんなの。」
「…じゃ、帰ろっか!」
ふたりは校門をぬけ、そのまま、街へと向かった。
「あ〜あ、終わっちゃったね!」
「なんだよ。これが最後みたいな言い方じゃん。」
「だってさ、これでしばらく、ステージに立つこと無いからさ!」
「次は…」
「予餞会!その後、新歓!」
「春まで無いのか〜。」
「でしょお!……ねぇ、新入部員、来るかな?」
「だとイイな!」
「ねぇ、幾つかバンドが増えれば、どこかでやるチャンスできないかな?」
「なるほどね!」
「さっきね、女の子達が言ってたよ!軽音部入って、トクちゃんとお近付きになっちゃおうかなぁってさ!」
碧人達の名前は知られてなくても、
軽音部の顔として、かなりの存在感をアピールすることができた。
中でも、ボーカルの碧人は、
後夜祭で女の子に集られている。
いつもの調子で、上手く適当に相手する碧人に比べ、
不器用なうえにシャイな徳幸は、
なんとか誤魔化して、逃げるのに必死だった。
「モテるのも大変だね!」
波多野がからかうと、
ホッとした表情で歩み寄る徳幸。
「これ、いつまで居なきゃいけないの?」
「帰っても良いんだけど、ファンが悲しむよ〜!」
「いいよ、そんなの。」
「…じゃ、帰ろっか!」
ふたりは校門をぬけ、そのまま、街へと向かった。
「あ〜あ、終わっちゃったね!」
「なんだよ。これが最後みたいな言い方じゃん。」
「だってさ、これでしばらく、ステージに立つこと無いからさ!」
「次は…」
「予餞会!その後、新歓!」
「春まで無いのか〜。」
「でしょお!……ねぇ、新入部員、来るかな?」
「だとイイな!」
「ねぇ、幾つかバンドが増えれば、どこかでやるチャンスできないかな?」
「なるほどね!」
「さっきね、女の子達が言ってたよ!軽音部入って、トクちゃんとお近付きになっちゃおうかなぁってさ!」