ラブ@メール


彼は、レンと言った。

咲やハルとも違う高校で、ハルの幼馴染らしい。


「はじめまして、桃です。」


そう言って、私は頭を下げた。

彼に近づくと、香水と整髪料の匂いがした。


彼は、私を見るなり、両手で顔を覆った。


「うっわ!めっちゃタイプなんですけど!」


レンは、そんなことを言って、またみんなを笑わせた。



これがふたりとの出会いだった。


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