ラブ@メール


「うん。学校行く時に乗るバス、いつも同じなんだよ。」

「うそ!」


序々にお化け屋敷が近づくにつれ、中から聞こえてくる悲鳴も大きくなる。

けれど、今はそれよりもレンの話が気になった。


「ほんと。まぁ、1年の終わりごろからだけど。桃の隣で、一緒に並んで吊革に掴まってたこともあるんだぜ?」


考えてみれば、レンと私の高校はかなり近い。

レンの派手な外見からして、人目をひくことは明らかだ。

気付いていてもおかしくないのに…。


「ごめん。全然覚えてない…。」


自分がどれだけハルとのメールに夢中になっていたかを知る。


< 41 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop