ラブ@メール
今ごろ溢れる涙に、やっぱり私はハルのことが好きだったのだと気付く。
でも、今更どうしようもない。
私は元々咲に協力していた身だ。
咲とハルが結ばれた以上、役目を終えた私は、もうハルと会うこともないだろう。
恋より友情を選んだ私を、神様は笑うだろうか。
でも、諦めるしかない。
私は、今日1日を振り返った。
頭の中でグルグルと回る思い出は、今日乗った観覧車のようだ。
浮かぶのはレンの笑顔ばかりで、ホッとした。
レンのことを好きになろう。
レンを心から笑わせてあげられるようにしよう。
そう前に進むことを決心した私は、レンにOKの返事を送った。