りんご
第1章:優愛

双子


………

……




「あれって優先輩じゃない?」

「そうだよ!!いつ見てもかっこいいよねぇ~」



あたしよりも遅く家を出る優はいつも自転車をとばして、あたしを追い越して学校に到着する。
今日もいつものように追い越して行った優を見た、後輩らしき2人は軽く黄色い声をあげて話始めた。


「やっぱ優先輩って彼女いるのかな…?」
「時々、超美人の人と帰ってるよね!!」
「彼女だよね~」
「あれだけかっこよくて、いないわけないよ。」


いやいや…
かっこよくないし、彼女もいないから、、、

あたしは心の中でツッコミをいれながら、靴を履き替え教室へと急いだ。
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