other contract
俺たちは会っていた。
時を共に過ごしていた。
でも、俺が‥‥
どれくらい昔なのか、あれからどのくらいの時間が経ったか分からんけど‥‥。
確かに存在していた。
俺たちの時間は。
「せやけど、意中の奴がおるんやったら邪魔したらあかんな」
そう一人で呟いて、俺は二つの影を見送った。
俺は前世でも、現世でも、
お前の幸せを心から願っとる。
だから、お前は自分のやりたい通りにすればええんや。
『前世』に囚われずに。