狂愛~狂うほどに君を~




見つめ合う、美少年と美青年。


美青年のあまりの目力に美少年はゴクリと唾をのみこんだ。


少しでも気を抜いてしまえば、喰われるような気がしたからだ。




『リアムと言ったか』


『そ、そうだよ!僕はリアム!ゆずの守護霊!』




美少年リアムはとって喰われまいと、大きな声で返事をする。




『俺は、千だ・・あ』


『悪魔でしょ?僕にはすぐ分かるよ。ゆずの守護霊だからね』



ニコッと笑うリアム。



『変なやつだな』



普通天界の天使に仕える守護霊は悪魔だと感じ取れば敵意むき出しにするものだ。


しかし、リアムは最初から分かっていたうえでニコリと微笑んだらしい。



『ゆずが千のこと好きなら僕も千のこと好きなんだっ』


『そうか・・。ゆずは、天使・・・セラフィムなのか?』



話を本題へと切り替えていく千。


リアムの顔つきも変わっていく。






< 130 / 181 >

この作品をシェア

pagetop