りんごゆき
大剛さんはくすっと笑った。
やっぱりメンバーの話をする大剛は楽しそうだった。
「それからだよ。
そいつがものすごい勢いで曲書き出したのは。」
大剛さんは思い出すように天井を仰ぎながら話した。
私はずっと疑問だった。
バンド組んでる柊くんが何で駅前で1人で活動してたんだろうって。
出会った当初私はバンドメンバーがいるって聞いて驚いたぐらいだったから。
その話を聞いて少し納得できるような気がした。
「確かに私は柊くんの唄に感動したし、すごいファンだけど…。
私は何もしてないよ。」