魔法の角度

神様、これは頬をつねっても覚めない夢でしょうか?



僕は大きく息を吸った。

「2回目だけど、僕は、金星が好きだよ。」

前よりは堂々と言えた。



風が吹き抜けて、彼女のシャンプーの匂いがした。



「続きは?」

彼女は上目遣いで僕をほんの少し見上げる。

「つ、続き!?
ええーっと…。

…あっ!

僕と付き合って下さい!」

「もちろん!

私はずっと青地くんが好きだもん。」

彼女が僕に倒れるように抱き付いた。



0cm。



僕と彼女の距離。



奥手な僕は抱き締め返すこともできず、ただ、ドキドキバクバクしていた。



< 34 / 38 >

この作品をシェア

pagetop