じいさんとアタシ
最初はよそよそしい感じだったけど、だんだん仲良くなっていった。
俺はそのときもう中学生で、柔道部に入っていた。
練習で遅くなって帰ってきても、ケンは俺が帰ってくるまで晩御飯を待っていてくれた。
親父は家を留守にしがちで、俺が帰るまでは母さんとケンの2人っきり。
俺が帰ってくるのを待つ間、2人も少し距離が縮まったみたいだった。
まだ「お母さん」と呼ぶことはないけど「おばさん」と呼ぶことはなくなり、
「翔子さん」とお袋の下の名前を呼ぶことになった。