for my dear …

家庭崩壊

『おい!カエデ!酒がねえじゃねえか!』


親父のうるさいどなり声が、たった今眠りにつきかけたあたしの頭に響く…


どんだけ飲めば気がすむわけ?

戸は締め切っているのに、こっちまで酒臭い…


ガラ!!

戸を開けられて、おもいっきり髪をつかまれ、ひっぱられる…

『いた…ッッ』

やばい…
親父の目は完璧にすわってて、いかに酔ってるかがよくわかる…


『おまえのその生意気な目…あのいまいましい女にそっくりだ』

そういって、思いきりお腹をなぐられた。
< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop