兎は俺のモノ






アタシは啓に正直に全部話した。

やっぱり怒られた。

「お前は俺のなんだからそんぐらい言え」って。

啓…。ありがと。

また泣いた。

優しく啓がそんなアタシを包んでくれた。




「啓はどぉするの?」

一番知りたかったこと。

アタシは聞いてみた。

「お前だって知ってるだろ?

俺は一番の実力者だぞ?

俺だって留学する。」

俺は覚悟した。

努力して兎に追いつかないと。

兎は留学してしまう。
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