兎は俺のモノ




「中澤クン。ちょっといいかい?」

「ハイ。」

俺は校長に呼ばれた。

「お疲れ様。

あなた留学ってどう思う?」

俺は何も知らずに答えた。

「ぜひ行くべきだと思います。」

「そぉよね。ありがと。

ゆっくり休んでね。」

ただそれだけのことだった。






俺は後から知った。

あの話は兎のことだったと。
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