群青の月 〜『Azurite』take00〜
オレンジのランプと
硝子テーブルの上には
火が燈ったままの、ジッポのライター
あずるを、床に座らせる
針を、ライターの火で焼いた
先が青黒く、色が変わって行く
「 ―― 行くぞ 」
「 …うん 」
あずるは ギュッと目を塞いだ
「 …怖いなら、やめるよ 」
「 怖くない 」
「 なら目、開けなさい
力入っててやりづらい 」
「 …やっぱりちょっとこわい
あ… やだやだやだ やめないで 」
「 なら、肩に頭乗っけろ
首につかまっていいから…
…力 抜けよ 」
「 …はい… 」
「 …ん 」
「 入ったよ …痛いか? 」
「 ……平、気 」
「 …あまり続けてやると
熱でるかもしれないから
様子見て、また明日やろう 」
「 はい… 」
――― ドアの外で物音
立ち上がり、走り寄って
思い切り扉を開いた