甘い秘密 ~sweets~
「これでいい?」

私はタンスの中から手頃なスウェットを見つけると、お兄ちゃんに手渡した。

「サンキュー」

「晴香さんは?」

「風呂。」

「ふ~ん。」

私はタンスを閉めた。

「何?やきもち?」

はい!?

何言ってんの?

「何で私がやきもちなんて妬かないといけないのよ。」

「昨日キスしたくせに、晴香を泊めるからか?」

口元に意地悪そうな笑みを浮かべてお兄ちゃんはそう言った。

「そんなわけないじゃん!!からかうのもいい加減にしてよねっ!!」

私はそばにあったクッションを思いっきりお兄ちゃんに投げつけた。

お兄ちゃんはヒョイとクッションを避けると、部屋を出て行った。


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