【企】あんたなんて大ッキライ!!






何よ…


結局、あたしのことなんて遊びなんじゃない…


どうせ、そんなことだろうと思ってたよ。



だって…裕貴くらい格好いい人が

あたしみたいななんの取り柄もないヤツを好きになんてなるワケないんだもん。


それに初めて逢って


『俺の女になれ』

だよ?


当たり前じゃんね、そんなこと。

あたしのこと…好きなワケ、ないんだよね。


渚はそれから勝手にペラペラと喋り出した。



裕貴は昔っから遊び人なんだって。

彼女…と、いうよりヤるだけの女の子がいっぱいいるらしい。


で、なんだか分からないけど

うちのクラスの担任ともできてる、って噂があるらしい。



あ〜ぁ…バカみたい。


少しでも裕貴を好きになったあたしが。

少しでも裕貴を信じたあたしが。


バカみたいだ。



後ろから感じる視線がただただ、イヤだった。


きっと、もうすぐ裕貴からメールは来なくなる。

だってあたしは、ただの遊び相手なんだから。








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