いつも笑わせてくれる貴族
―笹倉
「あーぁ。失恋してもうたなぁ…。これで何連敗やろ………」
目から涙がポロポロ落ちる。
手で何度も何度も拭ってもこぼれ落ちては地面で消える。
「なんで涙が出んねや……」
上を向く。
「はぁ…………」
「!あれってクラウンズの笹倉さんやない!?!?」
………ファンの人?
「きゃーーー!!しかも私服やで!!むっちゃかっこええ!!あの~!!」
ファンの人が話掛けてきた。
今はダメや。
俺は帽子を被って走った。
すいません。
今はファンの人を喜ばせられないです。