いつも笑わせてくれる貴族
第四章
朝。
「んー…」
窓から光が差し込む。
私はベッドから起き上がって、伸びをした。
「やっと今日や…」
午前7時32分。
ベッドから降りる。
楽しみにしとった、今日。
少し気まずいけど…。
私はタンスから服を出す。
「もう秋やし寒いしなぁ…」
茶色い服を取る。
真帆もそれらしい服着てくるやろ…。
ガチャ。
「ゆかり、起きとったんか。今日出かけよるんよな。ご飯あるから食べてき、オトン仕事行ってくる」
「…あぁ、気ぃ付けてな」
オトンはパタンとドアを閉めて家を出て行った。
それから私は、服に着替える。
「最近ファッションセンス、ようなったな…」
恋をしてからか…?
「…ま、そんなこともあるやんな」
私は顔を洗いに行った。