いつも笑わせてくれる貴族
<帰る時間やんか。ヤや>
そう書いたら、瀧口からまたもすばやく返事が。
<今書き取るのに必死だから俺が無理。授業遅れてんのが悪いんだよ>
カチンときた。
もう返事返す気ないから、瀧口を睨んでやった。
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帰る時間、だが、私には瀧口との授業が待っている。
皆は帰ってく。
「ゆかり、今日も居残りなん?」
真帆が聞いてきた。
「うん。だから帰っといてや」
そう言ったら、真帆は先に帰った。
そして瀧口は、私の先生になる。
あーめんどい。
こんなん答え言ってくれるだけでええやんか。