制服姫
教室はいつもより騒がしかった。

2泊もみんなでするから浮き足立ってるのだろう。

私達が教室に入るや否や恵美達がうきうきしながらやってきた。

「咲希~!!おはよっ!」

「ああ、おはよ~!」

挨拶を交わした後、やっぱり恵美達は眉をしかめた。理由は聞かなくても分かる。

咲希の制服姿。

恵美達も何度もやめるように言ったのに、咲希はがんとして受け入れなかった。

教室のみんなも、ちらちらと咲希を見ている。

人気者の咲希が教室から浮いてる。
格好ひとつでこうも変わるのだろうか。

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