いまだ知らない、恋心。【短編】
それでも神崎はめげなかった。


「そういやスージーあんま大阪弁使わんなぁ。何でなん?」


「…元千葉県民だから。11年位この言葉できたし、5年くらいで変わらないよ。」


「ふーん。せやからか、なんか女子達がスージーの話す言葉はきしょいーとか言ってたんは。」



あぁそうかよ。てめぇのせいで10分朝の睡眠時間が減っちまったがな!



「もういい?神崎君。」

「えぇ!?もっと話そうやぁ。」


「何を話すの。何も無いでしょ。悪いけど、意味も無く喋るなんて私にはできない。」



私に話しかけてくるなんて、(2年生になってから半年間ほぼクラスの人との会話無し)本当にこいつ頭大丈夫だろうか。


「あ、大丈夫!俺が得意やから!」


「私は得意じゃない。」

「えぇやん!別にさぁ!」



なにがだよ!


< 4 / 13 >

この作品をシェア

pagetop