変わりたい *可愛いお姫様*
「なぁーなぁ、今日帰りにどっか4人で寄って行かないか?」
唐突な鈴木くんの提案に、
みんなの視線が集まる。
「いいかもぉー!同じ班なんだし、仲良くなりたいし!」
最初に賛成したのは、瑠璃ちゃん。
「んー。今日は特に予定もないし…いっか」
続いて、佐倉くんがそう言った。
すると、ニカッと笑った鈴木くんの視線は、
今度は私に向けられていた。
「…え…?」
ジッと見られて、ドキッとして声を上げた私を見た鈴木くんは、
なんだかとっても面白そうに、噴き出して笑い出した。
「えっ?って、神崎、やっぱ面白い!あとはお前の返事待ちなんだけど~」
そう言われて、恥ずかしくてカッと頬が熱くなる。