変わりたい *可愛いお姫様*


「なぁーなぁ、今日帰りにどっか4人で寄って行かないか?」


唐突な鈴木くんの提案に、

みんなの視線が集まる。



「いいかもぉー!同じ班なんだし、仲良くなりたいし!」

最初に賛成したのは、瑠璃ちゃん。


「んー。今日は特に予定もないし…いっか」

続いて、佐倉くんがそう言った。


すると、ニカッと笑った鈴木くんの視線は、

今度は私に向けられていた。


「…え…?」


ジッと見られて、ドキッとして声を上げた私を見た鈴木くんは、

なんだかとっても面白そうに、噴き出して笑い出した。


「えっ?って、神崎、やっぱ面白い!あとはお前の返事待ちなんだけど~」


そう言われて、恥ずかしくてカッと頬が熱くなる。




< 25 / 57 >

この作品をシェア

pagetop