変わりたい *可愛いお姫様*
大切な友達

友達って認められた日




「おっはよーっ」

「はよ」



ポンと肩に置かれた手。


振り返ると、そこには鈴木くんの笑顔があった。

そして、その少し後ろに寝むたそうにしてる佐倉くん。



「今日、蒼井ちゃんは?」

「あ…えっと…その…」


急に瑠璃ちゃんの名前を聞かれて、
私は、なぜかしどろもどろになってしまう。


「寝坊とかそんなとこだろう?」

「あ…うん…そうなの。遅刻しないと思うけど…一応先に行ってって…」


佐倉くんの助け船に、ようやくちゃんと理由を説明できる。


やっぱり男の子とあんまり話さないから…緊張する。


昨日だって、結局は…

カフェでしゃべってたのは、鈴木くんと瑠璃ちゃんばっかりだったし…。



「そっかー。寝坊しちゃったのかー蒼井ちゃん!」


ニコニコしながら、鈴木くんが言う。


「ってか…ケンお前…蒼井、蒼井って…」

呆れたように佐倉くんが言うと、

鈴木くんは、ニカッと笑って続けた。


< 28 / 57 >

この作品をシェア

pagetop