傷付け合うわたしたち
 


さっちゃんはわたしから目を反らして、言った。


「……もういい。ハナなんか大嫌い!!」


さっちゃんは走って家に帰ってしまった。


「さっちゃん、待って!」


わたしはさっちゃんを追い掛けた。


さっちゃんの家に行って、ベルを鳴らす。


さっちゃんのお母さんが出て来てわたしに言った。


「ごめんね、ハナちゃん。今は会いたくないって」


「……「明日、また学校でね」と伝えてください」


そうさっちゃんのお母さんに伝言を残してわたしは帰った。


そして次の日から、さっちゃんは学校に来なくなった。



 

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