キャンパス・ダイアリー
一時間かけて掃除が終わった。



「ありがとな!綺麗になった!それで…なんかご褒美いるか?大変だったから…」



ご褒美?

うん。

先生が欲しい。


…なんて言えるわけがない。


なにもいらないよ。


先生と二人で一緒に過ごせただけで、私にとっては最高の『ご褒美』なんだから…。



「いえ、何も…。先生の役に立てて嬉しかったです!」

「そうかぁ…。じゃあ、いつかおいしいものでも食べさせてやるよ!」




幸せな時間はあっという間に過ぎていき……先生に校門まで見送ってもらって、帰宅した。
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