キャンパス・ダイアリー
橋本が足元に転がる石ころを軽く蹴りながら呟いた。


そんな泣きそうな目をして…何を考えてる?


『先生と会えなくなるから淋しい』って思ってる…?



そう思っていてほしいなんて切に願ってしまう…。



「あっ、チャイム鳴ってる!先生、早く行こう!」



遠くから聞こえるチャイム音が鳴り響き、橋本は無邪気に走り出した。



俺も橋本に続いて走り出す。



やけに早い橋本。



待ってくれよ…。



そんなに早く行くなって…。



俺…淋しくなっちゃうじゃんか…。



「先生〜!早く〜!」
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