キャンパス・ダイアリー
「今日…私が研究室に入る前に何があったの?」



怖いけど…おそるおそる聞いた。



「怒らないで聞いてくれる?」

「うん…」



先生は一度大きく深呼吸をして話しはじめた。



「実はさ…メアド書かれた紙に好きですとかって書かれてたんだよ…。断らなきゃって思ってたら、今日研究室にきた。斎藤っていうんだけど…。すっげーマジな目して告白されたんだよね…しかも抱き着かれてさ。すぐに体を離して断ったんだけど、俺の返事…聞いてなかったみたいだな…」



そんなことがあったんだ…。


やっぱり…あの子は先生のことが好きなんだ…。
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