キャンパス・ダイアリー

いちゃもん

ゼミが終わり、教室を出た。



「ねぇ…ちょっと話があるんだけど」



教室の前には斎藤さんがいた。


初めて見た時…あのメアドを先生に突き付けてきた時とは雰囲気がずいぶん違う。


目線がきつくなったというか、怖くなったというか…。


今も恐ろしい目つきで私を睨んでいる。



絶対…私に怨みを持っている…。



「話があるんならここで話してほしい」



うだうだ言われるのは嫌い。


話があるんならさっさとすませてよ…。



「なんで男しかいないゼミにあんたがいるわけ?まさか…藤村先生目当て?」
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