キャンパス・ダイアリー

夢香に忍び寄る影

「この前ここから出て行ったときにあの子が待ち伏せしてたんだよ。なんかいろいろ聞かれてさぁ…。先生って彼女いるの?とか、先生が好きだから監視しておいてほしいとか…はちゃめちゃなこと言われて、それから俺に付き纏ってるんだ…。先生の情報収集のために」



馬場もため息をついた。



どうやら…疲れているようだ…。



「今きっぱり断ったんだ。二回目だけどな…。わかってくれるといいんだけど…」



いくら学生でも、あそこまで言われると…正直、俺も我慢の限界。



「あの子上野ゼミの一年生らしいね。もう付き纏わないでほしいよ…」
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