キャンパス・ダイアリー
第二十六章〜夢香目線

やめて…

「痛い!離してよ!」



小川君っていい人かと思ってた。

優しいし、何かと気遣ってくれるし…。


でも、今の小川君は小川君じゃない。




昼休みに小川君に告白された私は真っ先に先生の研究室に向かった。




小川君は私の後を追ってきたみたいで…私を無理矢理研究室から連れ出した……。



「離してって言ってるじゃん!」



痛い。

腕が…真っ赤……。



「どうして俺の気持ちがわからないの?」



小川君の目は斎藤さんにそっくり…。

鋭くて、怖くて、なにかを求めているような目…。

恋に溺れすぎた目…。
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