キャンパス・ダイアリー
「俺帰るから。早く出ろ」

「話があってきたの…」



嫌な予感がした。



佳代は泣きそうな顔をした。



「ヨリ戻してほしいの…」



こいつ何言ってんだ?

浮気ばかりしてたやつがよくもまぁえらそうに…



「今度は絶対浮気しないから!お願い…」



信じられない。

そんなこと言われても…

お前はまた他の男と浮気するんだろ?



「お前にはもう何の感情もない。ヨリ戻す気なんてない」



佳代の腕を無理矢理引っ張り、研究室から出した。


すぐに鍵を閉め、佳代をその場に残して駐車場に向かった。
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