キャンパス・ダイアリー
第九章〜修目線

俺の感情

『橋本?どこ行くんだ?』

『あっちだよ…』

『行くな…行くなよ!橋本!』




−ピピピピピピ−




「夢…?」


眩しい光の中、自分の叫び声と目覚ましの音で目が覚めた。


俺が見た夢は…橋本がどこかに行ってしまう夢…。


暗闇の中、俺は必死で叫んで…


そんな俺を置いてどこかへ行ってしまう…


行くなって言っても、行ってしまって…。


橋本がいない世界で、辛い思いをしながら生きていかなきゃいけなくなって…



「あれっ…?」



枕が濡れていた。



俺は…橋本がいない世界で涙を流していた。
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