彼猫


まったく私の質問に答える気はないらしい。




神出鬼没。




まさにその言葉はコイツの為にあるんじゃないかと思ってしまう。





祢六を見て小さくため息をつく。




「もういいや……帰ろ…」



どうせ聞いても教えてくれないのは目に見えてる。



だったら帰った方がいいや。



何だか今日はやたら疲れたし、早く帰ろ。




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