初恋~俺が幸せにしてみせる~
☆★30★☆
あれから数日

麻美からの連絡を待った

なのに、俺の携帯は
麻美からの連絡を
受ける事はなかった

我慢しかねた俺は
麻美の番号を画面に出し発信ボタンを押した





少しの沈黙の後
俺の耳に入ってきたのは無情な機械音

暖かさも何もない
機械的な女の声

終話ボタンを押して
今度はメールを送信

送信後すぐに
エラーメッセージと共に戻ってきてしまった

ソファーに携帯を
投げつけて
タバコに火をつけた

確実にタバコの本数が
増えていた

灰皿に盛られる吸い殻

左手にタバコを挟み
右手で髪をクシャッと
掴んだ

どこに行ったんだよ

何で俺に何も言って
くれないんだよ

タバコを灰皿に
押し付けて立ち上がった

携帯をポッケに突っ込みダッシュで家を出た

向かうのは麻美の部屋

そこに居てくれ

ドアを開けたら
俺を迎え入れてくれ

とにかく麻美と
話し合いたい

今の俺にはそれしか
出来ないんだ
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