初恋~俺が幸せにしてみせる~
☆★50★☆
結婚式の当日を迎えた

桜の花びらがヒラヒラと舞い散る綺麗な景色

朝から天気が良くて
天気までもが俺たちを
祝福してくれてるのかと思わせてくれていた

花嫁は朝から忙しい

早く起きて、誰よりも
早く会場に入る手はずだ

俺は千穂と2人一緒に
会場に入ったのだけど
それから会っていない

俺もそれなりに衣装を
身に纏ったりしていた

それ以上に気分が
ソワソワしていて、全く落ち着けなかった

結婚式の段取りは全て
わかっているはずなのになぜかドキドキしていた

何をすればいいのか
わからなくて、何度も
お茶を飲んでみたり
携帯を開いてみたり…

落ち着こうとして
ソファに座るものの
1分として座っては
いられずに、立ち上がる

そんな事ばかりを
何度も繰り返していた

そのうちに、俺の両親と千穂の母親が来ていた

『全く、情けないわね。落ち着きなさいよ』

母さんの言葉も、今は
全然耳に入らない

親父は呆れていた

千穂のお母さんは
千穂に似た笑顔で
微笑みながら、俺を
見つめていた
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