変わらないもの
ジャンの孫娘は話し始めた。

孫「おじいちゃん、今はこんなだけどネ、
その日が最後のマジックショーになっちゃったんデスネ。
ある日の、マジックで失敗で大けがしちゃったネ。
目が見えなかったはずなのに、おじいちゃんは手品を最後まで披露したノです、練習を人の倍してたカラね、きっと。


その日の公演が伝説になってるンデスヨ」

チビは目をつぶり光景を思い浮かべるように、うなずいた。

チビ「そうか、守ったんだなジャン」

チビは目に涙を浮かべていた。

急にジャンはもごもご言い出した。


ジャン「基地に、基地をみたい。」

孫「おじいちゃんが真面目になんか話すなんて・・・・・!?もしよかったら、おじいちゃんをつれてってくれマセン?私も話に聞いた、基地みたいヨ」

チビ「・・・・・・・・・・・」


ちびは少し考え込んでから答えた。

チビ「わかりました」

二人の老人と、老人の孫は、暗い夜道を歩いて何処かへ向かっていく。
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