君は生きていた

新しい命

マイが口をあけた。
「ミイコ...赤ちゃん...」
「生まれたんよ!」
「いつ!?」
「今朝。」
「何で、起こしてくれなかったん???」
テルオガ、ニヤニヤしながらいった。
「起こしに、行ったんやけど邪魔しちゃ悪いかなぁと思って。」
「「えっ!!!」」
カグが、初めて口を開いた。
「見た???」
「見た!」
そんな、会話をさえぎるようにマイが言った!
「おめでとうミイコ...テルオ...外でて大丈夫なん?」
「大丈夫!この通り車椅子さしっ!」
カグが聞いた。
「このコ、男の子???」
「そうやでぇ」
テルオがニッコリ笑った。
「名前は???」
カグが、聞くと2人はニッコリ笑った。
「このコ、男の子やろ???女の子やったらマイの漢字をもらおうと思ったんよ。」
「わたしの???」
「うん。マイみたいに不器用だけど一途に最後には幸せを、手に入れられるような子  になってほしくてな。」
「そうだったん。」
「でも、男の子やったからカグの聖(しょう)って漢字もらって聖(せい)。」
「俺の???」
テルオが、口を開いた。
「お前みたいに、一途に思って最後には幸せを手に入れられるような子に、なってほし くてな。」
マイがニッコリ笑った。
「こんにちわ。聖君」
カグも、ニッコリ笑った。
「こんにちわ。聖」
赤ちゃんは、カグに名前を呼ばれるとニッコリ笑った。
マイは、カグをみて
「笑ったよ!カグ!」
「せやな。」
カグは、笑ってうなずいた。

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