ふみちゃんとガーベラ
ガーベラ
 ふみちゃんお部屋には、
黄色とピンクの花のガーベラがあります。
先月のお誕生日の日に
おばあちゃんがプレゼントしてくれた花鉢です。
ふみちゃんは、大事に毎日お水あげています。
でも最近お花が下を向いてしまいます。
葉っぱも元気がありません。

 台所でお母さんに聞いてみると
 「ガーベラさんに聞いてみたら?」
 「お花に話しかけたりしたら、
 頭のおかしい人みたいじゃない。」
と言ったもののなんだかそっと聞いてみたくなりました。
そしてその夜、ひとりでガーベラに
 「明日は元気になってね。」と言って寝ました。

 翌朝またいつものように水をやろうとすると   
 「ふみちゃんおはよう。」と声がしました。
びっくりしてガーベラをのぞき込むと
二鉢のガーベラがかわるがわる話してくれました。
 「ゆうべね、流れ星があってね。一緒にお願いしたの。」
 「『ふみちゃんとおしゃべり出来ますように』ってね。」
 「そしたら、二人ともふみちゃんと話せるようになったのよ。」
とにぎやかにおしゃべりしてくれました。
ふみちゃんはまだびっくりしたままのお顔です。

 「あのね、私達毎日お水いらないの。」
とそこだけは、ピンクのガーベラも黄色のガーベラも
声をそろえて言いました。
 「だって元気ないじゃない?」
と聞くと。
 「ふみちゃんだってジュースを飲みすぎて
 お腹こわすことあるでしょ。」
 「私達 土が少し乾いている感じが好きなの。
 乾いた感じがしたら水くれたらいいのよ。」
 「でもお日様は、好きだからこの場所がいいわ。」
と丁寧に教えてくれました。今度は後ろからお母さんの声です。

 
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