今日も眠る貴方へ、
後悔ない罪
公判の日。自分の罪が裁かれると言うのに、私は暢気だと思う。

うつむいて話を聞かないでただただ前を見て話を聞く。

考えているのは貴方の事。あれから1週間、今日までずっとお見舞いは欠かさず。

この日がなければ今すぐにでも貴方の所へと飛んで行きたい。

犯罪者って言葉を背負っていても、それは変わらない。

弁護士の人が私の為に必死になって私を庇ってくれる。

“歴史を変えようとしたのは貴方の為だ”とか、

“貴方に危害を加える事がなければ、私もこんな罪は犯さなかった”とか。

“全ては貴方に危害を加えた犯人が悪いのであって、私は悪くはない”

とも言っていたかな。でもね、ごめんなさい。

私は弁護士さんを裏切るような形でこう言ったの。

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