今日も眠る貴方へ、
貴方が眠る間に
翌日には犯人も捕まった。それでも貴方が目覚める事はない。

折角カレーを作ったのに無駄になったじゃない。1人で2人分も食べれないよ?

給食係のような格好をして、眠る貴方の傍にずっといるだけの私。

ただ手を握るだけしか出来ない。分厚い包帯に、絆創膏。

きっと貴方は苦しかったんだよね?実際にそこにいなくても、傷を見れば分かる。

それに暴行を加えられて苦しくない人なんていないから。

涙はきっと枯れてしまっただろうに、まだ涙が流れようとする。

何日もそんな日が続いて、毎回思う。何故貴方がこんな目に遭わなければいけないの?

あの時、犯人達に遭遇する事もなければこんな事は起こらなかったのに。

そうだ。そうだよ。犯人達に遭遇なんてしなければ良かったんだ。


「待っててね。今から痛いの取り除いてあげるね」
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