Replicant・Lover's-L No.6

尾行。

ジンが服の乱れを整え終り、後部座席の様子をそっと窺うと、ちょうどリッカがブランケットを頭から被っていた。

ウメモトが人差し指を唇にあて、サインを出す。

ジンがそのまま前方に顔を戻すと、運転をするヨシダが後部座席には届かないトーンで喋り喋り始めた。

「あんたねー、もっとリッカの相手してやってくれない? 何の為のレプリカよ。また、ゲーム中毒に戻っちゃうし、間違って人間の男にでも興味持ったらどうするのよ」


< 101 / 277 >

この作品をシェア

pagetop