Replicant・Lover's-L No.6
ジンがそばにあったバスタオルをあたしの肩にかけたからだ。

そのバスタオルの合わせ目を強く引っ張るようにして、ジンがあたしの身体を押さえるから、あたしはジンと向き合ったまま動けなくなる。

「キミはまだ酔っている。正常な判断がついていない」

「何よ……」

一瞬、カっとなったせいか、頭がぐらぐらする。

「部屋へ戻って眠れ。眠るまで、そばにいてやる」

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