~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅱ 竜と炎の王
第二章:月光の旋律;Sharp Melody
 学園長室を出たところで、璃寛は待っていた。
 カーキーが気楽に呼びかけた。

「オッス、待たせたな」

「カーク、さっきの話しとかなくていいんか?」

 麟紅が問うと、カーキーは指を横に振って必要の無い、と言う合図をした。
 直後に璃寛は頷き、

「なるほど……」

 と言った後さっさとエレベーターの方へ向かって行った。

「言ってなかったけど」

 おもむろにカーキーが口を開いた。

「アイツは読心術師だ」

「は? 読心術?」

 ふと、この間の戦いで煽烙が言っていたことを思い出した。

「そういえば煽烙が言ってたな。璃寛の読心術がどうたらこうたら」

「読心術ならかなり高等の魔法だけど、あの人は何の魔法使いなの?」

 藍奈が顔を出し、カーキーに尋ねた。カーキーはそれを鼻で笑い、偉そうに胸を張った。

「アイツは魔法使いじゃねぇよ。超能力者だ」
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