鬼 鴉【総集編】



海を沿って走る街道は、行く手を遮るように朝もやが繋かり、桃華の足に絡み付く。



この先、どうなるかは、わからない。


鬼人の所在はわかってはいるのだが、ソレに到る経路がない。

足取りも、重くなる一方であった。


それでも、歩を止める事など出来ない。


歩を止めてしまえば、全てを否定する結果になってしまう。


闘兵衛に相談すれば、必ずついて来てくれる。


闘兵衛とは、そういう男だ。


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