鬼 鴉【総集編】
「人生はそんなに殺伐としたモンでは、ないだろう……?」
コレまでの経験からか、銃佐ェ門はあっけらかんと声を発する。
「面白い事は、いくらでもあるんだ。イロイロと楽しめよ……」
銃佐ェ門は闘兵衛の肩に手を架けて、問い掛けるように呟いた。
そのやり取りを少しだけ心配そうな顔で見ている桃華と皐月には、2人の会話の内容は聞こえていない。
「……あぁ」
闘兵衛は軽く頷き、少し笑みを浮かべ答える。
「フム?……まぁ、そういう事だナ」
闘兵衛の反応に納得したのであろう、銃佐ェ門はその肩から手を離すと、全員を見渡した。