鬼 鴉【総集編】
「?」
不意に桃華の後方より、銃佐ェ門が進み出る。
首を傾げている桃華に、銃佐ェ門は無言で、首を左右に振った。
「私が、鬼人と……」
「俺は貴女が戦うべきでは、ないと思う」
自分の目的を、意志を主張しようとする桃華に、銃佐ェ門はゆっくりと諭すように、語り掛ける。
「桃華サン……。ソレがどんな結果になったとしても、貴女が傷つくのは確かな事だ……。俺達も含めてナ?」
人間の道理、であろう。
自分で筋を通す事も大切だが、後悔を残すようでは意味がなかった。