鬼 鴉【総集編】
「……殺された全員が、鬼鴉なんだ」
「俺の知った事じゃあ、ない」
紙洲の言葉に、闘兵衛は即座に反応する。
「やつらとの因縁は、俺の手で終わらせたんだ。……残りの鬼鴉がどうなろうが、関係ネェよ」
闘兵衛は視線を外に向けると腕を組み沈黙した。
「……係わりが無い、と言うのかっ!?」
紙洲は声を荒げ、闘兵衛を睨む。
「街に来てたった一ヶ月だったが……、お前は、誰にも係わって無いと言えるのかっ!?」
「……」
紙洲の激しい言葉と剣幕を、闘兵衛は冷たい目で見ていた。