鬼 鴉【総集編】


「昼には戻ってきますので、留守をよろしく頼みますね?爺……」


桃華は振り返ると、老人に向かい答えた。


老人は、皐月の後に続くように歩き出す桃華を、見送っている。



(……随分と落ち着いたモノだ。帰って来た当初は、エラクふさぎ込んでいたのだが……)



桃華の背中を見送りながら、老人は一年前の事を思い出していた。


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