鬼 鴉【総集編】



残された、桃華と皐月―



なんとか意識を取り戻した皐月ではあったが、まだまだ、身体を動かせる状態ではない。


衰弱しきった身体は安定しておらず、看病が必要であったのだ。


桃華は皐月を看病するものの、ソレ以外では魂が抜けたかのように、動こうとはしない。


それほどまでに闘兵衛の存在が、桃華の心の中で大きかったのだろう。


老人が闘兵衛と出会ったのは、一度こっきりであった。


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